AYA KURASHIKI

Breast

Text

パフォーマンス

2020

Text

ランボーの詩を基に「Soleil」と書かれたポットには湯、「Mer」と書かれたポットには水が入っている。

それらを一つのカップに注ぎ混ぜ、人肌程度のぬるま湯を作り「これは永遠です」と鑑賞者に差し出し飲ませる。

「永遠」と定義されたカップの水は体内を巡るが、水分とは一過性のものなので、やがて体外へと排出されてしまう。だがそれでもパフォーマーはそこへきた鑑賞者にいつも永遠を差し出す。

 

「こんにちは。宜しければお座りください。」

ー鑑賞者、座るー

「飲まれますか?」(ポットを手で示す)

ー鑑賞者、同意するー

(Soleilのポットを手に取る)「これは太陽」(コップに注ぐ)

(Merのポットを手に取る)「これは海」(コップに注ぎ、差し出す)

「そしてこれが永遠。どうぞ。」

ー鑑賞者が飲み干すのを静かに待つー

 

その後、対話が行われる。パフォーマーは鑑賞者に孤独と共存についての質問を行い、また鑑賞者にこちら側に何か質問をするように促す。

 

「あなたのことをもっと知りたくて、質問してもいいですか?」

ー鑑賞者、同意するー

「私達は孤独?」「孤独と寂しさの違いは?」「人はどうやって共存する?」

「それは、なぜ?」

ー鑑賞者とそれぞれについて話し合うー

「私について、何か知りたいことはありますか?」

ー鑑賞者とお互いについて話し合う。会話が途切れたところで鑑賞者が空間を出ていき、終了ー

 

 

協力
翁 ちとせ、 川田 泰久、 葛谷 允宏、 後藤 夢乃、 タァー ナターシャ 里奈、 長尾 鴻平、 中風 森滋

撮影出演
後藤 夢乃、 倉敷 安耶

撮影
中川陽介

 

 

「第68回 東京藝大大学卒業・修了作品展」

‪2020/1/28(火)-2/2(日)‬ ‬

東京藝術大学上野キャンパス(東京)